磁性めっき線は、銅導体円周上に強磁性薄膜層が被覆され、その上にポリウレタン絶縁被膜層が焼付け処理されたものです。
磁性めっき線は、高周波用各種コイルにしますと従来のポリウレタン銅線よりも高周波損失を10%低減させることができます。これは磁性シールド層により、コイルに生じる近接効果の影響を軽減し、導体の電流分布を均一にし、導体の実効抵抗を低減しうるためです。
磁性めっき線の特徴
- 高周波コイルのQ特性が向上します。
- はんだ付けが可能です。
- 部品が小型化できます。
- 高性能なコイルの設計が可能です。
磁性めっき線の用途
高周波コイル、ディレーライン
製造範囲(絶縁皮膜のUEのみ)
記号 | 最高使用周波数帯(MHz) | 絶縁皮膜 | 製造範囲(mm) |
---|---|---|---|
UEFPW | 4.5 | UE | 0.05~0.12 |
10.7 |
構造
●測定例1 2UEFPW0.08φ4.5MHz用のf-Q特性
●測定例2 2UEFPW0.08φ10.7MHz用のf-Q特性